抜歯後は一般的にブリッジ、入れ歯、インプラントの中から治療を選びますが、歯を抜いたままにしておいても大丈夫な場合があります。
「抜きっぱなし」とか「放置」と聞くと、何かネガティブな感じを受けますが、抜歯したあと歯医者にかからずに治療を放り出すのではなく、 3〜4ヶ月に一度のメンテナンスを受けたうえでの、経過観察という意味合いもあります。
抜歯後治療を行うのか、そのまま経過観察とするかは、歯科医師によって見解が異なるところですので、抜歯後の治療をしない場合の代表的なものについてご説明します。
まず、親知らずを抜歯した場合は抜いたままで、その後歯を入れる治療は何も行いません。
一番後ろの7番という歯を抜いた場合で、反対側の噛み合わせの歯が無い場合です。
噛み合わせの歯がないのでそこに入れても噛めないため、歯を入れる必要がありません。
ただ、噛み合わせの部分にも歯を入れれば話は別です。
入れるかどうかは、総合的に判断しますが、実際には入れない事が半分くらいです。
そして、この場合にブリッジをすることもありますが、一番端に歯が無い場合のブリッジは延長ブリッジといって、ブリッジを支える歯が片方にしかない形になります。ブリッジはもともと支えの歯に負担がかかりますが、延長ブリッジは支えの歯に特に大きな負担がかかるため、その歯を傷めてしまう場合が多く、あまり得策ではありません。
入れ歯を作っても、ピッタリ入りにくいケースがあります。
アゴの片方の一番奥の歯だけ(特に1本だけ)が無いケースとか、アゴの骨が極端にやせてたり、あるいは歯ぐきがアゴの骨の上に乗っかかっているために、入れ歯が安定しない場合などです。
▲1本だけの入れ歯(安定感が悪いため、入れても使いにくいので入れない事もある)
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