複数の歯を抜かなければならない場合に、同時に複数本抜いてしまえるのであれば、通院回数を減らすことが出来るので、忙しくて少しでも通院回数を減らしたい方は助かるのではないでしょうか。
しかし、複数本同時に抜ける場合と抜けない場合がありますので、ご説明します。
複数本同時に抜くことは、実際にはよくあります。それは、隣り合った歯を抜く場合です。例えば、右下なら右下の歯を2〜3本同時に抜くことがあります。
隣り合わせの歯でない場合は、例えば同じ右側の上下の親知らずなど、同じ側の歯の組み合わせであれば抜歯が可能な場合があります。患者さんに全身的な問題がなければ複数本同時に抜いても問題はありません。
複数本の歯を同時に抜歯できない場合があります。
歯科治療では抜歯以外の治療においても、右と左に分けて治療を進めていくことが多いです。それは、どちらか片方で噛めるようにしておかないと、食事が出来なくなってしまうからです。そのため、抜歯する本数よりもむしろ左か右かで判断する場合が多いです。
左右の歯を同時に抜くことはあまりありません。その場合は、一般的には1週間以上は開けることが多いです。つまり、患者さんのQOLを考えるからです。
矯正治療の歯を抜くときは、一般的に慣習として上の左右の小臼歯を2本同時に抜き、1週間以上開けて左右の下の小臼歯を2本同時に抜くという方法で行われます。
埋まっている親知らずを抜歯する場合は、1回で複数本の抜歯は難しいです。歯茎に完全に埋まっている場合は、抜歯の処置に長い時間がかかることが予想されますし、抜歯後の腫れや痛み、そして食事に支障が出る可能性があるため、複数本の抜歯はおすすめできません。
《 出典 》親知らずとは(日本歯科医師会)
いずれにしても抜歯の順序はケースバイケースの事も多く、歯科医師からきちんと説明がありますので、それに納得されてから決めて下さい。
抜歯する歯科医院を決める際には、口腔外科の治療を行っている医院をおすすめします。
難抜歯症例、智歯(親知らず)抜歯はCT撮影を行なうことがあります。保険適用では16歳以上でないと智歯抜歯が出来ません。
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