マイクロスコープとは医療用の顕微鏡の事です。脳外科や心臓外科では欠かせない最新機器です。
マイクロスコープで、歯の内部を12倍から20倍に拡大して歯科医が治療を行います。
肉眼で見える範囲で処置や洗浄、治療をするのは、どうしても限界が有ります。
部分的に残っていた菌をそのままにせず、深いところまで確認できるのがマイクロスコープなのです。
根管治療が世界で最も進んでいるのはアメリカのベンシルバニア大学歯内療法学科という所ですが、そこの教授のSyngcuk KIM教授が”You can only treat what you can see.”という事を仰いました。
見えるものしか治療はできないという意味です。
根管内は細くて長くて、枝分かれしており、非常に複雑な状態です。
バイ菌が根管の細いところに達していた場合、普通に肉眼で治療が行われてしまうと、中に菌を取り残したまま薬を塗布し、被せ物を行い、治療を終了するという可能性がかなり高いです。
そうなると、症状が進行してしまうため、歯髄と呼ばれる神経に激しい痛みを感じることになったり、神経が死んだり、腫れの原因になり、根っこの先に膿みが貯まる事が考えられます。そのままの状態で放置すると、死んだ神経を抜く抜髄だけでは済まず、抜歯、入れ歯となるリスクが高まります。血管を菌が巡り、全身的な病気に影響を及ぼす可能性もあります。
そのようなことにならない為にもマイクロスコープを要する治療はは不可欠です。
歯の根管は下の図の様に細かいのですが、このすべてを清掃して、細菌を洗い流さないといけないです。
当院のスタッフは、訓練を受けた根管治療医(口腔外科の勉強をしてきた歯科医も在籍)が、マイクロスコープを使用して患者さんの根管から強い感染源を除去する重要な仕事をしています。
ただ、根管は細いため、使用する器具が折れてしまう事もあります。
そういう状態の場合は、今までなら治療が不可能という選択をせざるをえなかったのですが、マイクロスコープを使って、確実に折れた器具にアプローチし、除去も多くの場合で出来る様になりました。
以下、根管治療の大事さが良くわかるアメリカでの研究が有りますのでご覧ください。
この研究からわかる事は、
@ 精密な根管治療を行って、かぶせ物も精密な自費のクラウン治療を行った場合の予後の成功率は91%と高い。
A 根管治療の精度が低く、かぶせ物も精密さの低い保険の治療であれば、80%以上の確立で感染が再発する。
という事がわかります。
当院では、マイクロスコープやCT撮影など行うことで上の表の「高い精密度」に当たる治療を行い、高い成功率を実現しています。その歯の再感染予防という事にもつながりますので、予防歯科という面においても必要だと言えます。
当院ではマイクロスコープによって精密な治療を行うと同時に、CT撮影も併用して、更に治療の精密度を上げています。
通常、根管治療をする時は、他のクリニックでは2次元のレントゲンで撮影する事が多いと思います。
しかし、当院では3次元のCT撮影での治療が必要と考えます。
なぜなら2次元と3次元では「見える範囲」が大きく違うからです。
下の画像をご覧ください。
左の画像が2次元のレントゲンで、右が3次元のCT画像です。
矢印の所にバイ菌が入って居るのですが、CT画像の方がはっきりとバイ菌の居場所がわかる為、治療が成功しやすいです。
● 腫れや痛み、フィステル(瘻孔)が何も無くなること
● レントゲンやCTで診て、骨の透過像(黒い影)が何も無くなる、もしくは小さくなる事
根管治療における予後の悪い歯について
歯医者がマイクロスコープで精密な根管治療をしても、どうしても治らない場合もあります。
それは次の様な場合です。
● 感染の原因が、根管の外部にある場合(根尖孔外バイオフィルム)
● 根っこが広範囲に割れてる場合(広範囲の歯根破折)
● 虫歯が大き過ぎて、虫歯を取り除くと歯の土台がほとんど残らない場合
● 歯の内部吸収が大き過ぎる場合
などです。
もちろん、最善の治療を尽くすのは当たり前ですが、求められてもどうしても治らない際は歯根端切除や抜歯もあり得ます。
もし抜歯になってしまった場合は費用と通院回数の労力が無駄になると感じられるかも知れませんが、その場合は、出来るだけ早い時期に患者さんにお伝えし、患者さんが、余分な負担がかからない様配慮し、現在の程度のご説明、抜歯や手術、麻酔のご説明や、その後の治療法もご提案させて頂きます。
日本では、まだまだマイクロスコープを使いこなせる歯科医師は数が少ないです。
アメリカには根管治療専門医が多くいますが、日本はその点は遅れているように感じます。
日本にマイクロスコープがもっと普及すれば、日本の抜歯の確率はかなり下がると思います。
当院のマイクロスコープによる根管治療は自費診療となります。
費用詳細
前歯 | 5万円(税抜) |
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小臼歯 | 10万円(税抜) |
大臼歯 | 13万円(税抜) |
根管治療後、1年以内に残念ながら抜歯になった場合、その歯の療法にインプラント治療を選択された方につきましては、
根管治療にかかった費用の半額を引かせて頂きます。
お支払い方法
1.金利0プラン
1〜20回までの均等分割は金利・手数料がかかりません。
当院の特徴です。
2.スマイルプラン
最大180回まで 当院にしかできない分割プランです。
金利手数料は 実質年率 2.9%です。
カウンセリングで、貴方のご希望やこれまでの治療経過などをじっくりお聞きして、最適の治療方法をご提案します。
一つ一つの根管を丁寧に、マイクロスコープで直視し、確実に根管内の細菌を除去していきます。
大阪梅田院
久野医師
大阪梅田アネックス
宮本医師
大阪心斎橋院
山田秀史医師
山田高久医師
茨木院
脇田医師