抜歯しなければならない理由は様々です。虫歯が歯の根まで進行してひどい炎症が起こっていたり、歯周病で歯槽骨が溶かされて歯がグラグラになっていたり、または歯茎の中に完全に埋まっている状態の親知らずを抜歯するような難しいケースもあります。
抜歯にはどれくらいの時間が必要なのでしょうか。実は抜歯に至った原因によって、抜歯自体の難易度も様々で、抜歯する歯の位置によってもかかる時間に差が出ます。
抜歯にかかる実際の時間についてご説明します。抜歯にかかる時間は、抜歯の難易度によって違います。以下は一般的に抜歯の時間にかかる目安です。
@歯周病でグラグラな歯、グラグラな乳歯:5分程度
A健康な歯を矯正治療のために抜歯する時:5〜10分程度
B上の親知らず(歯茎の上に生えている場合):5〜10分程度
C虫歯でボロボロになっている歯:10?15分程度
D下の親知らず(歯茎に埋まってる場合):15?40分程度
E上の親知らず(水平に埋まっている場合):20?30分程度
歯が真っ直ぐに生えていて抜歯が困難になるような理由がない場合は、普通抜歯となります。親知らずはの抜歯は難易度が高くなりますが、斜めに生えている親知らずでも、真っ直ぐに生えている場合と同じ処置で抜歯が可能ならば、普通抜歯として行います。
普通の歯を抜くときは、抜歯にかかる時間は一般的には数分から長くても10分くらいです。
終わった後の止血や消毒の処置の時間を含めれば30分程度かかる場合が多いです。しかし歯茎を切開する場合は手術の後に縫い合わせますので、その後1週間程度してから抜糸のために来院して頂く必要があります。複雑な抜歯の場合も同様です。
親知らずの抜歯でも、歯が正しい向きに生えている場合は、それほど多くの時間はかかりません。
ただし、親知らずが完全に横を向いて生えてたり、骨の中に大半が埋まってる場合などの複雑な抜歯になると、歯茎を切開する必要がありますので、抜歯にかかる時間は30分から1時間以上かかる場合もあります。
また、親知らず以外であっても、歯の根っこだけが残っていて、歯の根が骨に強固にくっついてる場合などはやはり抜歯に時間がかかります。
《 出典 》親知らずの抜歯(東京医科歯科大学)
その他の抜歯のケースとしては、埋伏過剰歯といって、本来あるはずじゃない歯が余分にあって、それは顎の骨の中に100%埋まってる事が大半です。そういう歯を抜くときは歯茎を切開する必要があり、抜歯後には縫合しなければならないため、処置にかかる時間は30分から1時間くらいとなります。
《 出典 》口腔外科における過去 7年間の上顎正中過剰埋伏歯の臨床的検討(東京歯科大学市川総合病院歯科)
歯根が歯槽骨に癒着(骨性癒着/アンキローシス)している場合の抜歯は、骨を削る必要があります。 大臼歯の歯根が2つ以上ある場合は、歯を割って分割してから、問題のある歯根だけを抜歯することもあります(分割抜歯)。 分割抜歯は、親知らずの抜歯の抜歯でも「歯根が湾曲している歯」「歯根が肥大している歯」の場合に行われる手法です。これらは難抜歯に分類されます。
《 出典 》抜歯に要する時間について(九州歯科学会)
当院では、抜歯の際の痛みにも最大限の配慮をしています。麻酔を痛みの出ない方法で行って、確実に麻酔が効いた後は、患者さんは痛みを全く感じずに抜歯の処置を受けることが出来ます。
当院の抜歯が痛くない理由はこちら⇒ 抜歯が痛くない理由
そして、抜いた後の治療法もわかりやすく、全ての治療法をご説明しますので、お気軽にご相談下さいね。
難抜歯症例、智歯(親知らず)抜歯はCT撮影を行なうことがあります。料金は、16歳以上でないと保険適用での智歯の 抜歯が出来ません。
また、複雑な抜歯の場合は、大学病院の口腔外科をご紹介します。
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